現在Huluプレミアで独占配信中の海外ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』はエミー賞やゴールデン・グローブ賞を受賞するほど注目されているドラマ。ダークな雰囲気が漂うドラマですが、厳しい世界を生き抜く女性を力強く描いています。今の時代だからこそ見ておきたい女性必見のドラマです。

  1. 「愛」よりも子どもを産む「生殖機能」だけが女性に求められるディストピアが舞台のドラマ
  2. 『ハンドメイズ・テイル』はダークなのに繊細な色彩で引き込まれる映像美が癖になる
  3. 絶望的な設定なのになぜか希望が持てる不思議な世界観
ハンドメイズ・テイルはhuluで見放題

ドラマ『ハンドメイズ・テイル』が描く残酷な世界

現在Huluで独占配信されている海外ドラマの『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』は、予告を見ていただくとわかる通り、ダークな雰囲気漂うドラマです。

 

このドラマは1985年にカナダの作家マーガレット・アトウッドが書いたベストセラー小説が元になっているのですが、あらすじを見ただけだと、かなり残酷な世界観なので、見るのをためらう人も多いと思います。

 

実際、私も最初は「これはちょっとどうだろう…?」という気持ちで見始めたのですが、今ではすっかりその世界観にはまってしまいました。

 

よーく考えたらかなり残酷な世界観なのに、なぜこんなに嫌な気分にならずに見れるんだろう?と思ったので、ちょっと真剣にその理由を考えてまとめてみました👇

 

ハンドメイズ・テイルが今すぐ見たくなる5つのポイント

要点だけをまずまとめると、

  1. 女は仕事が許されず子どもを産むための道具となってしまった世界という設定が奇抜
  2. 『死』と『尊厳』どちらを選ぶのかという究極の選択
  3. 侍女になった主人公がたくましく生きている姿がすがすがしい
  4. 話が進むにつれて明らかになる主要人物の過去や秘密
  5. 映像が絵画のように美しくて引き込まれてしまう

この5つがポイントです。

 

1.女性が子どもを産む道具になった世界

このドラマのすごさは、その舞台の設定にあります。予告編などを見ると、まるで中世を思わせるような侍女の赤いドレスに、アンティーク調の家具と、なんだか現代の世界とは全く別の時代の話なのかな?と思ってしまいますが、これはまぎれもない現代社会。

 

以前は普通にスマホを使ったり、私たちが普段来ているようなTシャツにデニムという恰好が普通だったのに、クーデターにより世界ががらりと変わってしまったのです。アメリカという国はクーデターで消滅し、ギレアド共和国という国になっています。

 

ギレアド共和国では、「再婚の夫婦および未婚の男女の性的交渉は全て違法」とされ、その法を犯した男女はそれぞれ処罰を受けます。男性は逮捕され、女性は再教育を受けて侍女になります。

侍女は子どもを産むための道具であり、ギレアド共和国の高官のうち不妊で子どもを設けられない家庭に送られます。侍女は派遣された家の司令官と性交渉をして子どもを作り、産むという役割だけを求められる世界。主人公のオブフレッドもその侍女の一人です。

 

なぜ侍女という存在が必要かというと、クーデターが起きる前からアメリカでは不妊が広がっていて、赤ちゃんがなかなか生まれないという問題を抱えていたからなんですよね。そんな状況をなんとかしようと立ち上がった団体がクーデターを起こし、女は子どもを産むことに専念しろという社会を作ってしまったわけです

 

すごい世界ですよね。女性の人権が皆無です。

 

これは侍女に限ったことではなく、ギレアド共和国の女性はみんな仕事を持つことも、本を読むことも禁じられ、ただ家を守り子どもを育てる存在になっています。

 

2.考えの自由も仕事の自由もなく逆らえば『死』が待ち受ける

女は子どもを産むための道具であるという時点でかなり偏った思考の社会ですが、同性愛などのマイノリティも認められない理不尽さ。

ギレアド共和国に逆らうこと=死と一緒で、法律を犯すと放射性廃棄物などの処理をするコロニーに送り込まれえるか、殺されてしまいます。しかも、他の人への見せしめでその辺に死体がつるされるという残酷さ。

 

ただ、侍女たちは子どもを産むための大切な道具(数少ない妊娠する能力のある女性)なので、すぐに殺されたりコロニー送りにはされません。ただし、目をつぶされたり、手を切り落とされたりという罰が待ち受けます。酷い…。

 

たくさんのものが奪われた世界ですが、その象徴ともいえるのが侍女の名前。主人公のオブフレッドは前の世界ではジューンという名前でしたが、今はその名前を名乗ることは許されません。オブフレッドは英語にすると『of Fred』で、「フレッドのもの」という意味。侍女たちは派遣された屋敷の司令官の名前に基づいて識別されるということですね。

 

いつも監視の目が光り、あらゆるものを制限された世界なのですが、それでも見ていて辛くならない、息苦しくないというのは次の3つの要素がかなり効いているからだと思います。

 

3.主人公『オブフレッド』の生き抜く様が清々しい

ドラマ自体がオブフレッド目線で描かれるのですが、ところどころで彼女の考えていることがナレーションされます。その語りは、最初こそ世界に絶望しているような内容ですが、その最後に「fuck(クソっ)」など、小気味いい悪態をつくことがあってとてもテンポのいいドラマ。

 

どこでだれが見ているか分からないため、生き抜くために慎重な行動をとるオブフレッドですが、その内に秘めた逞しさが見ている私たちに希望をくれます

ここでは誰かが見てる

変化は危険

何も悟られてはいけない

私は娘のために生き延びるのだから

娘の名前はハンナ

夫はルーク

私の名前はジューン

引用:ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』第一話よりオブフレッド(ジューン)のセリフ

 

各話の最後に入るオブフレッドの語りは、自分に言い聞かせる決意のようにも聞こえますが、彼女の強さをよく表しています。辛いシーンもたくさんあるドラマですが、後味が悪くならず、むしろ見終わったあとにちょっと前向きな気分になるのはオブフレッドの逞しさで締めくくられるからかもしれません。

 

4.話が進むにつれ明らかになる過去と秘密

このドラマは誰が悪いというわけでもなく、利益を求めて殺し合いが起きるということはほとんどありません。誰もが普通の市民なのです。物語の序盤では、嫌な感じのウォーターフォード夫妻ですが、話数が進むと彼らの過去も明らかになり、なんだか憎めない存在になっていきます。

 

怪しげな運転手のニックも、その人間味が話数を重ねるにつれて増していくのも楽しみの一つ。

 

それぞれが抱える過去や秘密。現在と過去が対比されて描かれるので、なぜこんな世界になってしまったのか?が次第に明らかになっていき、気づいたときには先が気になって仕方がないという状況ですね

 

5.とにかく映像がキレイで物語のダークさを軽減している

他のドラマと何が違うかといったら、映像の美しさにつきます。侍女たちは赤のドレス、高官の婦人たちはエメラルドグリーンのドレスに統一されていて、そのコントラストが絶妙。絵画の世界が動いていると言ってもいいくらいです。

 

私が一番引き付けられたのは、オブフレッドが雨の日に出歩くシーン。あらゆることを制限されている侍女の唯一の楽しみはほんのひと時外出できる散歩の時間だけなのですが、あることをきっかけにオブフレッドは外出を禁止されてしまいます。

 

やっと外出できるという日、外は雨が降っているのですが、オブフレッドはその雨さえも心地いいものだと感じているんですよね。何もかもが手に入ると、雨の日はでかけたくないと思ってしまいがちですが、普段部屋の中でしか過ごせない侍女にとっては唯一の変化。オブフレッドが雨の中に繰り出すときに傘へと落ちる雨粒が一つ一つスローで描かれ、雨さえも喜ぶオブフレッドの心境を際立たせています。

 

感想:女性の人権について考えさせられる作品

このドラマを見た女性は誰しも一回は「もし本当にこんな世界になってしまったら…」と想像を巡らせることでしょう。あらすじだけを見ると「そんな急に世界が変わるはずない。ドラマだからできる設定だ。」と思ってしまいますが、ドラマを見進めると、絶対にありえない話ではないな…と感じるようになります。

 

なぜかと言ったら、このドラマの登場人物たちもこんな世界が訪れるとは思ってもいなかったということが話が進むにつれて描かれていくからなんでしょうね。そして、現代社会で女性が抱えるセクハラ問題や、女性蔑視、出産後の働き方の問題など、根本は似たような問題なのではないか?と深く考えさせられます。

 

このストーリーが1985年に作られたものだというのが、本当に驚きです。

 

今まさに女性であることが悩みの種になっている人にこそ見てほしいドラマ。こんなに制限された世界を生き抜くオブフレッドを見ていると、自分も何とかできるんじゃないか?と希望が見えてくる作品です。

 

あらすじだけで満足できない人のためのネタバレ

以下、ネタバレを含みますので読みたい人だけクリックして表示してください。


第一話:オブフレッド

圧制国家ギレアドでは、数少なくなった生殖能力のある女性に侍女という役目を与え、不妊に悩む高官の屋敷に派遣していた。主人公のオブフレッドは侍女の一人。再婚の夫婦および未婚の男女の性的交渉は全て違法であるため、夫、娘と逃亡していたが、アイ(目)と言われる監視者につかまり、夫は射殺、娘はどこかに連れ去られてしまう。司令官ウォーターフォード氏の屋敷に派遣されるオブフレッドは、初めて司令官と性交渉(儀式)をするが耐えきれずに一人思いつめる。パートナー(侍女は2人一組で行動する決まりになっている)であるオブグレンにオブフレッドの屋敷にはアイ(目)がいると忠告される。

第二話:出産の日

侍女であるジャニーンが高官の子どもを妊娠し、出産の日を迎えた。他の侍女たちとともにジャニーンの出産に立ち会うオブフレッド。自分が生んだ子どもを手放さなければいけない理不尽さと、その異様さを目の当たりにする。オブグレンと親しくなるが、屋敷の主人であるウォーターフォード氏から書斎へとくるように呼び出され、オブグレンと親密にしていることがバレて何か罰せられるのではないか?と恐怖を感じる。しかしそれは杞憂におわり、ウォーターフォード氏とボードゲームを楽しむ。そのことをオブグレンに報告しようとするが、翌朝現れたのは全くの別人だった。

第三話:期待

同性愛者であるオブグレンは屋敷で働く女中と関係を持ったことで逮捕されていた。オブフレッドはオブグレンが急にいなくなったことで、アイ(目)の存在を強く意識し現実を直視し始める。生理が遅れていることもあり、ウォーターフォード婦人はオブフレッドの妊娠を期待し、オブフレッドへの待遇をよくする。しかし、オブフレッドに生理が来てしまい、ウォーターフォード婦人は期待を裏切られた怒りをオブフレッドにぶつけ、罰として外出を禁じる。

第四話:メッセージ

罰として外出を禁じられたオブフレッドは、部屋から出られないことで心が折れかける。外出できないため部屋の中を探索していると、クローゼットにラテン語で書かれたと思われるメッセージを見つける。そんな中、友人モイラとの思い出を思い出すことで、折れかけた心を立て直したオブフレッドは不安を押し殺してウォーターフォード氏の書斎を訪れる。そこで、意を決して行動することでまた以前と同じように外出する権利を得る。

第五話:忠誠

いつものようにウォーターフォード氏の書斎でボードゲームをするオブフレッドは、ウォーターフォード氏からギレアドでは禁止されている雑誌をプレゼントされ、それをきっかけに夫ルークとの出会いを思い出す。そんな中、任期切れが迫ってもなかなか妊娠しないオブフレッドにウォーターフォード婦人は「妊娠できないのは夫のせいかもしれない。運転手のニックと試してみてほしい」と提案する。断ることができないオブフレッドはニックとの性行為に及ぶが、それをきっかけに以前から好意を寄せていた二人は、お互いの気持ちに歯止めが効かなくなる。

第六話:女の領域

メキシコの通商代表団がギレアドを訪れるということで、町の清掃に駆り出される侍女たち。ウォーターフォード家の屋敷でもその準備が着々と進められる。そんな中、政治に関する部分に全く関与させてもらえないことに憤りを感じるウォーターフォード夫人はクーデターが起きる前のことを思い出していた。メキシコ通商代表団との食事会に招かれた侍女たちは、メキシコとの貿易の商品が自分たち侍女であることを知り絶望する。オブフレッドは「侍女になれて幸せだ」とメキシコ通商代表団に偽ったことを後悔し、そのことを話すが成立した商談は覆らない。自分たちの境遇に打ちひしがれるオブフレッドに夫ルークは生きているという情報が入る。

第七話:向こう側

オブフレッド(ジューン)と逃亡中に離れ離れになり、射殺されたと思われていた夫のルークは銃撃に合うも奇跡的に逃げることができ、カナダへと逃げるグループに助けられていた。ルークは何とかギレアドから脱出し、現在はリトルアメリカというところで生活している。カナダにあるリトルアメリカはギレアドと違い、クーデター以前と同じような服装、食事、建物が並ぶ。ギレアドに残した家族を助けるために奔走するルークの元に、オブフレッドからのメッセージが届く。

第八話:イゼベルの店

孤独から逃れるためニックとの快楽に走るオブフレッド。オブフレッドへの思いを強くするニックは、クーデター前のことを思い出していた。ニックは運転手をしながらアイ(目)として、ウォーターフォード氏を監視する役目を負っていたのだ。ある夜、ウォーターフォード夫人は留守にしているからと、オブフレッドに化粧をさせ外へと連れ出すウォーターフォード氏。その行先はギレアドでは禁止されているはずの快楽を求めた風俗店イゼベルの店だった。その店の存在を知って驚くオブフレッドだが、さらに驚くことにそこで死んだと噂されていたモイラを見つける。友人との再開を喜ぶオブフレッドだったが、ニックから関係を終わらせようと言われショックを受ける。それでもオブフレッドは前を向いて生き抜く思いは絶やさない。

第九話:橋

パットナム家で子どもを産んだジャニーンは新しい任地(別の高官の家)に行くが、自分がお腹を傷めて産んだ子どもと離れることへの未練が残る。オブフレッドはひそかにギレアドに抵抗するレジスタンスへの協力を決意するが、その内容はイゼベルの店であるものを受け取るというとても難しいものだった。ウォーターフォード氏をその気にさせ、イゼベルの店へ行くことはできたものの部屋を抜け出すタイミングがなく、任務は失敗に終わる。家に戻り失意にくれるオブフレッドのもとにジャニーンがパットナム家から子どもを連れ去ったという連絡が。オブフレッドの説得で子どもは返したジャニーンだが、橋から身を投げ自殺を図る。さらに落ち込むオブフレッドだが、いつものように買い物に行った先でイゼベルの店で受け取るはずだったものを受け取る。危険を犯したくないと一度はオブフレッドを拒否したモイラが手をまわしてくれたのだ。モイラはイゼベルの店を脱出し、ギレアドからの脱出を試みる。

第十話:夜

ウォーターフォード氏とオブフレッドの不貞に気づいたウォーターフォード婦人(セリーナ・ジョイ)は二人を糾弾する。オブフレッドに妊娠検査薬を渡して検査をさせるウォーターフォード婦人。検査の結果、オブフレッドは妊娠をしていたが、お腹の子の父親はウォーターフォード氏ではなくニックだと確信している二人。このままだと、オブフレッドがお腹の子を産んでくれるか不安になったウォーターフォード婦人はオブフレッドの娘を盾に、オブフレッドを脅す。そのころ、ギレアドからの脱出を図ったモイラは無事に脱出を果たし、オブフレッドの夫ルークと再会を果たす。ある日、侍女たちは罪人を石打ちの刑にすることになるが、その罪人は子どもを誘拐して自殺を図ったジャニーンであった。ジャニーンに対して石を打ち付けることができない侍女たち。オブフレッドは罰せられることを承知のうえ、拒否する。明くる日、ウォーターフォード家をアイが訪れ、オブフレッドは連行されるが、オブフレッドは悲観するどころか新しく一歩を踏み出すことに堂々としている。

 

シーズン2が楽しみ過ぎる!アメリカでの配信決定!

まだ日本ではシーズン1が配信され始めたばかりで、まだ未配信のストーリーもありますがシーズン1も後半にさしかかりかなり先が気になる展開です。

もう少しこの世界観に浸っていたい…なんて思っていたら、アメリカでシーズン2が4月25日(水)から配信開始されるようです。

 

シーズン1はアメリカ配信から約1年経ってから日本で配信スタートとなっているので、シーズン2の日本配信も1年後の2019年4月ころが有力そう。

 

ハンドメイズ・テイルはHuluで独占配信中

海外ドラママニアの間でも高評価の『ハンドメイズ・テイル』は現在Huluにて独占配信中。毎週水曜に1話ずつ公開されているので、2018年4月18日には全話配信完了となり、それ以降は全話を一気に見ることができるようになります

 

Huluは2週間の無料トライアル期間があるので、ぜひそれを利用してドラマ『ハンドメイズ・テイル』を観てみましょう♡

まずは0円でトライアル!

 

 

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